ドローンの空撮業者の見極め方
1. 法令遵守と申請体制の記載
航空法や関連規制への対応力は、サイトの文言から判断する。
- 「全国包括申請済み」の表記だけに頼っていないか人口集中地区(DID)や夜間・目視外飛行などの一部は包括申請でカバーできます。ただし、イベント上空(催し場所上空)や空港周辺、危険物輸送などは個別の飛行許可・承認申請が必須です。「包括申請があるからどこでもすぐ飛ばせる」とだけ書いている業者は、法規制の理解が浅いリスクがあります。
- 個別申請の対応期間や手順に触れているか国土交通省(DIPS 2.0)への個別申請には通常10開庁日以上の期間を要します。このスケジュール感を明記している業者は実務慣れしています。
- 操縦者の資格・実績国家資格(一等・二等無人航空機操縦士)や、民間スクール(JUIDA、DPA等)の技能認証の有無、総フライト時間(100時間以上が目安)の記載を確認します。
2. 安全管理と保険の補償内容
万が一の墜落事故や物損トラブルに備えた体制の明示です。
- 損害賠償保険の加入と限度額対人・対物賠償責任保険への加入が明記され、限度額が1億円〜5億円以上に設定されているか確認します。
- 安全運行要員(補助者)の配置パイロット1名のみで現場に入る「完全ワンオペ」は費用が安くなる反面、周囲の安全確認が疎かになります。補助者を配置する体制や、安全管理マニュアルの策定に触れている業者はリスク管理が徹底しています。
3. 実績映像と機材スペック
掲載されているポートフォリオの信憑性と撮影機材の質をチェックします。
- 自社の実撮影実績であるかメーカー(DJI等)の公式プロモーション映像や無料動画素材を流用せず、自社で撮影・編集した事例(YouTubeやVimeo埋め込み)をクライアント名や撮影ロケーション付きで公開しているか見ます。
- 使用機材と納品スペックの明記機体名(例:DJI Inspire 3、Mavic 3 Pro等)や、センサーサイズ(マイクロフォーサーズ、フルサイズ等)、解像度(4K/60fps、ProRes、D-Log対応)が具体的に書かれているか確認します。
4. 料金体系と天候キャンセル規定
ドローン撮影は天候(風速5m/s以上、降雨、霧)に大きく左右されます。料金トラブルを防ぐための必須項目です。
| チェック項目 | 優良業者の特徴 | 注意が必要な業者の特徴 |
| 天候不良時の対応 | 前日または当日判断での「無料延期」規定がある | 天候理由でも全額キャンセル料を請求する |
| 基本料金の内訳 | フライト時間、バッテリー本数、拘束時間、補助者費用を明記 | 「一律◯万円〜」のみで追加費用が不透明 |
| ロケハン(事前調査) | 電波干渉や離着陸場所の事前確認費用が明確 | 現地確認なしでぶっつけ本番を前提とする |
| データの権利関係 | 納品データの著作権譲渡・二次利用可否が明示 | 撮影後の利用範囲に厳しい制限や追加費用がある |
